<   2010年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧
2010/11月のランチ
b0129115_13524968.jpg

<根菜いっぱいのお味噌汁と蓮あんかけ豆腐>

ゴボウ、里芋、人参、大根、長ネギ、インゲンのお味噌汁。
煮物のようにどっさりとお野菜を食べる味噌汁です。
野菜からたくさんお出汁が出るので加えるのはほんのちょっとの昆布ダシ。
お味噌は土色に熟成しました。
夏は若い味噌、寒くなると熟成味噌が美味しく感じます。
季節とカラダに合わせてお味噌が熟成してくれるのですね。

蓮のあんかけには長ネギ、生姜、人参、椎茸、えのき茸。
ちょっとだけピリ辛に唐辛子をきかせて。
醤油、お酢、塩、こしょうで味付けして摺りおろした蓮根を加えると
しっかりとしたあんになります。
片栗粉のように冷めるとサラサラになっちゃったりしないので
お弁当でも大丈夫ですね。
周りには小松菜とニラを茹でたのを飾って。



b0129115_13525338.jpg

<冬のベジカリーと紫芋とリンゴのシナモン煮>

蓮根、ゴボウ、さつま芋、鶴首カボチャ、人参、エリンギ。
たっぷりの玉ねぎとニンニクを炒めて、鷹の爪、ローレル、
クミン、ターメリック、シナモン、クローブ、カルダモンを加えて。
最後にガラムマサラで香りよく。
さつま芋の甘さが加わるとコクがでます。
お野菜だけでもしっかりどっしりのカリーです。

紫芋が直売所で普通に売られてて嬉しいです。
色がきれいでデザートにはピッタリ!
塩と少しのてん菜糖、レーズンで紫芋を煮て、
リンゴを加えてやわらかくなればOK。
最後にシナモンを。
ミントを飾れば立派なデザートです。
[PR]
by cotomotoca | 2010-11-30 22:51 | coto moto ca ごはん
最後を迎えるという事
「どのように死を迎えるのだろう・・・」
父の入院中、理不尽だけど私はその事ばかり気にしていた。

父は、まだ自分の可能性を確かめるように立ち上がってみようとした・・・
でも自分の体はもう思うように動かせないほど体力が落ちている事、
それがなによりも本人にとって残酷な現実だった。

父はおいおいと泣いた。

死を自覚し始めていただろう。

そして、頭がボーッとすると言って寝ている事が多くなっていった。
寝ながら顔を歪めて苦しそうにして手で目を覆う・・・涙が流れていた。
「苦しいの?」そう訪ねると、首を横に振り、
「夢を見た・・・夢ばかり見る・・・」言葉をうまくくんでやれなかったけど、
「どこにも行きたくない。」と言うのははっきりとわかった。

意識があった最後の日、
私に何か言おうとしているのだけど聞き取れない。
何度も「何?」と聞き返す私に、
「俺の言ってる事がわからないのか。」と落胆した強い口調で答えた。
その力で言ってくれれば良かったのに・・・それから口を開いてくれなかった。
しゃべっているのに聞き取ってくれない、聞き取ってあげれない、
父にはそれが苦痛だっただろう。

その後眠りについてしまい、会話ができなかった。
夕飯が運ばれてきても目を覚ましてくれない。
母は一生懸命呼びかけてた。
その言葉でやっとこ目を覚ました。

ベッドに身を起こし、
カーテンの向こうを気にして手でめくってみようとしている・・・
「おっぱらって!おっぱらってくれ!」と恐れ、怒っている。
私たちには見えない誰かが来ているようだ。

そして、母がご飯食べる?と聞くとなんとか食事に向かってみた。
玉ねぎの細いのがちょろっとだけ入った不味そうな中華スープ、
ご飯をそこに入れて食べさせようとする母、
私は看護士さんの目の前で塩をその器にパラパラと入れた。
「俺のために料理を作ってくれよ・・・」父は朦朧と言った。
そして、2口、口にすると「固いよ!」そう怒鳴った。

そして、「もういいよ、もういいよ!」って・・・それが最後の言葉になった。

「お父さん、もう寝てもいいよ。」
私が父に言えたのはその言葉だけだった。
「お父さん、ありがとう。」って言う勇気がなかった。


翌朝、父の意識はなくなった。
「今日はもう透析は無理です。」主治医からの電話が入った。
透析ができないと言う事は死が1週間以内に訪れるということ。
意識がなくなった父の手を握り、
「お父さん、みんな来てるからね、心配しなくていいよ。」と声をかけた。
父の手を握ったのは子供の時以来だった。
あったかくてまだ大きかった。
小さくなった背中をさすった。
冷たくなり始めた足をさすった。

看護士が来てタンを吸うために管を入れる・・・
看護士が話しかけ「タンを採るからね〜。」、すると口をすぼめて抵抗した。
無理矢理入れられる管に噛み付いた。
渾身の力を振り絞り、手で看護士の手を払おうとした。
驚いた。父にはちゃんと意識がある。

私たちの言葉にはもう反応してくれないけど、
父には全部状況がわかっていたのだろう。

まさか、その日が最後になるとは・・・
夜がまだ明けない5時前に父の心臓は停まった。
一ヶ月前に入れたペースメーカーは何の役にも立たず、
父の停まったその心臓に虚しくもショックを無駄に与えただけだった。

その晩、父の手は動かないようにベッドにくくられていた。
起き上がろうとしたり暴れたらしい。
父は最後まで死を抵抗していたんだ。

「こんな体になってもここに置いてくれるのかな?」
ずっと父はそう気にしていた。
退院を夢見て頑張ってきたけれど、
もう家に帰る事のできない体を
どこによりどころを見つけてよいのかわからなかったんだろうなぁ。

死というもの、生きるということ。
生きようと思いながらも死を迎えること。

死にゆくとき、父は何の匂いもしなくなった。
何日も歯も磨けてないのに息は乳飲み子のような匂いだった。
加齢臭も口臭もすべて何もなくなった。
醜い皮膚のできものもすべて消えた。
人は死にゆく時、生まれた時のようになるのだなぁ。

白装束に身を包み、旅の支度を終えて、
たくさんの花に囲まれた父の姿は神々しかった。
葬儀のしきたり、なんて美しい文化だろう。


b0129115_2224733.jpg

父が亡くなってからこの一ヶ月、
何人もの方が弔いの言葉やメールをくださり、
お花を手向けてくださいました。
ここへのコメントもお返事もせずに時を過ごしてしまい失礼を致しました。
この場をかりて、お礼を申し上げます。
心より感謝しております。
ありがとうございました。

先週、アトリエへお越しくださったお客様が
父の写真を眺めていらしたので、
「父の写真です。」とお話しすると、
「お父さんが大好きなのですか?」とその30代の男性が聞きました。
「いえ、父が先月亡くなったものですから・・・」と答えると、
写真の前で正座してくださいました。

はじめてお会いした方、一度しかお会いしてない方、
父の顔を知らない方までもが、
弔いの気持ちを寄せてくださるというその清さに胸を打たれます。

生きている事、生かされている事、ありがたいことです。
[PR]
by cotomotoca | 2010-11-18 22:05 | おもうこと
ひとりはみんなのために
b0129115_2029119.jpg


館山市こども音楽祭、館山市の小・中学校15校が参加しての音楽祭。
娘の通う富崎小は全校で15名、
他の学校が5、6年生だけとかで50名以上での大合唱となる中、
「富崎小、この大舞台でしょぼ〜んとみえちゃうんじゃないかなぁ・・・?」と
緊張しながら出番を待ちました。

富崎小の演目は『安房節』と『ラデッキー行進曲』。
お揃いの法被姿でさっと立ち位置に着き、ピシッとさあはじまりです。

「みんなが寝静まった夜の海で、」
「富崎の漁師さんのマグロ漁は大変でした。」
「疲れて寝くならないように大きな声で歌って励まし合いました。」
「こうして安房節が生まれました。」
「こらからも大切に歌い続けます!」

男の子たちの呼びかけで安房節が始ります。
難しい独特のメロディー、間合いも難しい安房節。
15人の歌声、勢いのある息の合ったそれは決して大勢の大合唱に劣りません。
むしろ、その力強さ、一人一人が主役として輝き、
本当に力一杯、力の限りの声を出してすごいエネルギーを発していました。

ひとりとして手を抜く事ができない、
子供たち一人一人がその自覚があるのです。

そして、先生方7名も参加しての『ラデッキー行進曲』、
こちらも少人数である事を感じさせないダイナミックな演奏でした。

「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために!」
NHK『三銃士』での台詞ですが、これこそ富崎小のスローガンです。

子供たちの精一杯の姿は心から感動を覚えます。

富崎小の3つの『あ』、「あじの開き」、「安房節」、「青木繁」。
富崎小には素晴らしい文化があります。

廃校の瀬戸際の千葉県で最も少人数の小学校。
この小学校がなくなったら、3つの『あ』は姿を消す事でしょう。
この子供たちのパワーを、その火を消してはならないと強く思うのでした。

b0129115_21193985.jpg

[PR]
by cotomotoca | 2010-11-14 21:27 | 子ども
あじの開き作り
b0129115_1053783.jpg


娘の通う富崎小学校での毎年恒例行事、『あじの開き作り』。

富崎は布良、相浜と2つの漁港があって、
館山でも海の暮らしの感じるところ。

安房節という船乗りたちの歌をこの富崎小の子供たちが受け継いでいる。
かつてマグロのはえ縄漁で栄えた頃、
海に飲み込まれた仲間たちへ、夜中の漁のその辛い厳しいなか、
その歌は船の上で男たちを励ましていたもの。

その中に一節に「伊豆じゃぁ稲取、房州じゃぁ布良だよ」とあるのを知って
私はものすごく嬉しかった。

父が死の直前まで思いを馳せていた父の故郷、伊豆稲取。
富崎の言葉は不思議と稲取のその響きに似ている。

父のルーツを追いかけて私はこの地へと辿り着いたのだ、きっと。

父はしょっぱーいあじの開きが好きだったなぁ。
「昔の開きはしょっぱくてうまかったんだけどなぁ。」って。

骨までガリガリと食べてた父はお骨になった時に、
あまりの骨の量に火葬場の人をも驚かせた。
「この大きな骨壺、20代の相撲取りの方でも入るんですけどね・・・」
父の骨は押しつぶすようにしてなんとか収まるくらいだった。
綺麗なのど仏がきちんと合掌していた。



b0129115_1193760.jpg


『あじの開き』、富崎館の女将さんが毎年富崎小へ教えにきてくださる。
高学年の子供たちはもう手慣れたもの。
うちの子は丁寧に指導していただいてました。

いままでは11月半ばに開かれるバザーでこの干物を販売していたのだけど、
何故なのか今年は販売しないのだと・・・
もったいない!富崎小の名物なのに!どうして!

b0129115_11134143.jpg


うちの子もだんだん手慣れてきてかなり上手にできるようになりました。

誰一人として魚を怖がったり気持ち悪がったりする子はなく、
みんな黙々と仕事人になってました。すごい!

b0129115_1125223.jpg


そして、この日は塩水につけるとこまでの作業をやりました。
塩加減は女将さんが用意してくれた塩水の味を覚えて、
子供たちが自分たちの舌をたよりに
大きな樽に水と塩を入れてかき混ぜ作りました。

「うわ〜!しょっぺ〜!」
だいたい海の塩加減と同じくらいかな?

開いたあじを塩水に浸し、おいしくなる事を祈ります。

あと天日干しは後日。

b0129115_11153513.jpg


地元新聞社房日新聞の記者さんにもパチり。

その地の暮らしを子供たちが受け継ぐ事、
富崎小ではそういう素晴らしい取り組みがあります。

安房節の事も近々お伝えします。
[PR]
by cotomotoca | 2010-11-03 11:26 | おもうこと



All as Art『マナを満たし、マナと繋がり、マナとなる』
by cotomotoca


『私の森の情景』

陶芸家として思うこと



『器と暮らし』
2007~2008

東京時代のブログ




『ささやかなもの』
2006年

小さなアトリエからの物語



Tomoko Uchiyama | 


Wonderful Dogs
coto moto caは犬の保護活動を
応援しています。


カテゴリ
お知らせ
日々
風景
アトリエ
coto moto ca 時間
Welcome OPEN DAY
coto moto ca ごはん
出会い
お気に入り
発酵

散歩
陶作品
季節
子ども
お店・mono coto
犬の事
ココロンバ
ココロ絵日記
アートセラピー
陶芸教室
おもうこと
AWASU ライフサークル
アトピー
妖精たちとの暮らし方
ランチ&かっさ
にじみ絵
かっさのこと
MANA ART
nymphish
『いろあそび』
感謝市
外部リンク
以前の記事
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
フォロー中のブログ
FALL
明月記
Change by Gr...
おいしい野菜のぶろぐ
51farm
「アートな毎日」?森すみ...
ココロとカラダは大事な相...
検索
その他のジャンル