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粘土遊びから見えるもの
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今週のココロンバ。
「今日は描きたいものがある〜!」とKaちゃんが言うのですぐ描きはじめました。
「ねえ、モコさん、色鉛筆使っていい?」
色鉛筆を使う時はなぜかこう聞きます。
それは色鉛筆を使うとみんながイライラしちゃうのをモコさんが心配するから。

どうして色鉛筆がイライラをよぶのか・・・
色鉛筆を使う時は絵が神経質になります。
もしくは感情がなく作業的なタッチになりやすいのです。
そうすると・・・
自分を押し殺したり、自由になれないことに苛立ちはじめます。

でも、色鉛筆を選ぶのには理由があります。
のびのびと色の世界で遊べないそれなりの訳があるのです。
だからモコさんは色鉛筆を使っちゃダメとは言いません。


Kaちゃんは正直、どうでもいいという感じで春夏秋冬のそれぞれを
パパッと「ハイ、できた!」とやっつけ仕事のように4枚描き終えると、
「モコさん、粘土やりたい!」と言ってきました。

そうだよね。今やりたいのはそっちだよね。

「うわ!きもちいい!」と言ってイキイキしはじめたKaちゃん。


粘土遊びから見えるもの_b0129115_19342777.jpg


先に描いた春夏秋冬は四方向に配置しました。

そして、みなしご5人兄弟の話。
おねえちゃんがみんなを仕切っています。
命令口調なのが気になったので、モコさんが聞いてみました。

「おねえちゃんは怒ってるの?」
「え、怒ってないよ。」
「でも、兄弟達にキツイ言い方してたよ・・・」
「だって、5歳の妹とかで全然わけわかんないから、あきれちゃうんだよ。」
「あきれちゃうの?」
「そう、言ってもわかんないから大変過ぎるの!」

「じゃ、おねえちゃん大変で疲れちゃってて、かわいそうなんだね・・・」

しばらく沈黙・・・

すると、優しい口調のお姉ちゃんに変わっていた。
みんなをやさしくまとめて、みんなもお姉ちゃんを慕っていた。


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悪者が目の前に立ちはだかる・・・
おねえちゃんは自分が犠牲になって切られてしまった・・・

でも、おねえちゃんは病院で治療してもらって元気になった。
そして、悪者は改心して悪事を止めることになってめでたしめでたし。

・・・だそうな。

モコさんは聞いてみた。
「ねえ、悪者と良い者って生まれた時から元々決まってるのかな?」
「そうだよ。でも途中から変わることもある。」
「悪者が良い者になったり、良い者も悪者になるってこと?」
「そう。」
「でも、誰がそれを良いとか悪いとか決めるの?自分で?」
「ちがう。まわりのせいでなっちゃうんだよ。」
「でも、わざと自分で良い人ぶったり悪者ぶったりする人もいるよね。」
「・・・・・。」
「良いとか悪いって何なんだろうね?」
「・・・・・。」
Kaちゃんは自分の中の判断する者と向かい合っているようだった。




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「壊すのはモコさんやって。」と言う・・・
「エ、やっていいの?」

土をカエルの形にしながらすべてをバクバク食べて成長し続ける様子を
粘土をまとめていくのでやると、
「それ、すごいうけるんだけど〜!」とお腹を抱えてケラケラ笑い出した。
「わたしもやりたい!」となって最後はKaちゃんの大きなカエルが
すべてを飲み込みました。








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Uiちゃんはマジックで点々をたくさん打っていました。
そして、それを色鉛筆でつないでいます。
すごい細かさです。

そのあとクレヨンも使って仕上げました。
何やらルールがあるようです。



粘土遊びから見えるもの_b0129115_19344881.jpg
Uiちゃん(小3)

『宇宙の光と星座』

摩訶不思議な奥深い絵になりました。
緻密なことに最近こだわりがあるようです。
ここからさらにアイデアの広がりが生まれそうだね。









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【モコノート】
この日、モコさんが提案したこと。
『気ままにぬりえ』何かを描こうとせずに
きれいな色遊びで画面を全部塗ってみよう!って言ったんだけど・・・
「やだ・・・。」
今の二人は色で覆うことに抵抗を感じてしまう・・・
色遊びができなくなっちゃってます。
それには理由があるのです。
それでも絵は心をほぐしていってくれます。

モコさんも正直、舵取りが大変ですが、
事実、ココロンバでのワークを終えると子ども達の目がイキイキとしいるのです。
そして、「あ〜、ココロンバ楽しかった〜!」って言うのです。

現在、ほぼマンツーマンでの遊戯療法的なセラピーとなっているココロンバ。
この子達には箱庭がいいかも?なんて・・・。

『心を合わせる』本来の主旨には添ってはいるのですが・・・
どこへ向かうのかココロンバ号・・・

子ども達に導かれるようにしばらくは進んでいくようです。
by cotomotoca | 2012-07-04 21:59 | ココロンバ
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